Looker Studioの100%積み上げ横棒グラフを1本で描く方法
データアナリティクス事業本部の武田です。 今日は、Looker Studio(旧データポータル)で100%積み上げ横棒グラフを1本で描きたい時のポイントを説明します。
Looker Studioの100%積み上げ横棒グラフは複数本数がデフォルト
具体例として、Tableauにサンプルでついてくるサンプルスーパーストアのデータを使って、カテゴリー別の売上構成比を知りたいとします。
一旦、カテゴリー別の売上を棒グラフで作ってみました。
これを、棒は1本にして、3つのカテゴリーで色を分けた積み上げ棒グラフに変えたいとします。ゴールイメージとしては下記です。
実はデフォルトの機能を素直に設定しても、このグラフは描くことができません。シンプルに書けそうですが・・・
完成イメージに近い「100%積み上げ横棒グラフ」を選んでみます。 100%積み上げ横棒グラフを選ぶと、ディメンションと内訳ディメンションを選択することになります。 ディメンションは棒1本ずつの区切りになり、内訳ディメンションは1つずつの色になります。
ディメンションは1本にしたいので何も設定せず、また、内訳ディメンションはカテゴリーを入れたらできそうな感じですが・・・
Looker Studioの仕様上、100%積み上げ横棒グラフのディメンションを未設定にすることはできません。
さてどうしたものか・・・
構成比を表現するために、別の表現方法を選ぶことももちろん可能です。 例えば、円グラフやツリーマップ等があります。
ただ、スペースの関係でどうしても1本の100%積み上げ横棒グラフを描くほうがよいということもあります。 そんな時は、下記のやり方で作ることができます。
1本のみの100%積み上げ横棒グラフを描きたい時の知恵
ディメンションに何も設定したくはないけれども、Looker Studioの仕様上、設定しなければならないのがネックでした。 なので、何か1つだけになるものを設定したらよいのです。
必ず一つになるものとして、中身のないダミーの計算フィールドを用意しました。
このダミーの計算フィールドをディメンションに設定します。すると、必ず「””」を返してくれるので1行になります。
これで1本のみの100%積み上げ横棒グラフができました!
ふりかえり
今日は、Looker Studio(旧データポータル)の構成比グラフについて説明しました。 Looker Studioは、無料で使えて、とても便利ではありますが、こういった細かなところは、デフォルト機能ではカバーできないことがあります。
そういった時は別の表現方法を模索したり、「使い方の知恵」を絞ったりしています。 今後も、また「Looker Studio使い方の知恵」を見つけたら記事にしたいと思います。